「デッドプール2」
のんきに過ごすデッドプール(ライアン・レイノルズ)の前に、未来から来た“マシーン人間”のケーブル(ジョシュ・ブローリン)が現れる。大好きなヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)のためにまっとうな人間になると決めたデッドプールは、ケーブルが狙う不思議な力を持つ少年を守ろうと、特殊な能力があるメンバーだけのスペシャルチーム「エックス・フォース」を作る
(シネマトゥデイ)
90点
待望の続編を公開2日目の土曜に見に行ってきました!
前評判も聞いていたので期待値はかなり上がっていましたが、あっさり越えてきました。ちなみに本作品はネタバレ無しで感想を書くことは難しい上に、ネタバレすると魅力が激減する映画なので、ぜひ未見の方は読まないで頂ければと思います。
以下ネタバレあり
シネマトゥデイのあらすじを載せたんですが、恣意的なのかあらすじが微妙に違いますね…。
「LOGAN」で棒が刺さって死んだウルヴァリンを模したオルゴールが鳴っているシーンから映画はスタート。最初から飛ばしてますよねw
そしてR-15を真似たとLOGANを皮肉って、死ぬ映画はずるいと言うデッドプール。自分も死ぬことにしたと言って火薬入りドラム缶を爆破。デッドプールがバラバラになったところでオープニング。
オープニングは「007 スカイフォール」を彷彿とするスローモーションを多用したパロディ。そして、話は6週間前に戻ります。
世界中の悪党を殺して回るデッドプール。そんな中、取り逃した悪党に恋人のヴァネッサが殺されてしまいます。絶望したデッドプールは死にたいと願い、火薬入りドラム缶を爆破してバラバラに。
バラバラになったデッドプールはコロッサスに助けられ、恵まれし子らの学園に連れて行かれます。死の淵で見た幻覚で、ヴァネッサから伝えられた言葉を信じX-men入りするデッドプール。その任務で向かった先にいた暴走する少年、ラッセル(ファイヤー・フィスト)を助けた事で監獄に入れられてしまう。
ラッセルに家族を殺され、未来から少年時代のラッセルを殺しに来たケーブルの襲撃もあり、監獄から脱出したデッドプール。ケーブルもラッセル殺害に失敗し、ラッセルは移送されることに。正しい心を持ちヴァネッサのもとへ行きたいと願うデッドプールはエックス・フォースを組織し、移送されるラッセルを救出しようと計画する。
ざっとしたあらすじはこんな所。
正直ストーリーはそこまで軸がある訳でもなく、一応のヴィランであるジャガーノートの扱いもかなり酷いものでした。最終的にはコロッサス、ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド、ユキオの3人と戦い、尻に電極をさされプールに落とされ負けるという悲惨さw
アクションに関してはドミノの護送車関連のシーンなど見どころもありますが、CGアクションが今一つといった所。もちろんこの辺はティム・ミラーとデヴィッド・リーチのどちらが好きかという好みもあるかと思います。
といった所で、要素だけ見ると前作の方がいいんですが…面白かったのは圧倒的に「2」でした。
良かった点の一つは、エスカレートした悪ふざけと切れ味ある展開です。
安定のウルヴァリンのネタから、「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」で登場して大不評だったデッドプールを殺したり、「グリーンランタン」出演前のライアン・レイノルズを殺したりやりたい放題。プロフェッサーXの椅子で遊んでいたシーンも面白かったですし、最近LOGANを見たばかりだったので最初のカットには衝撃を受けました。
エックス・フォースの初登場シーンも予告であれだけ前ふっておきながら、パラシュートで落下する際にいろいろ巻き込まれて、ドミノを除いて全員死亡という凄まじい展開。
この自由な感じが前作よりかなりエスカレートして話にいいテンポを出しています。
その結果、真面目なシーンが引き立っていたのも今回の映画が成功した要因だと思います。
他に良かった点は音楽。
アコースティックで奏でられる「Take on me」やアクションシーンでかかる「TOMORROW」など、シーンとマッチしているようでマッチしていない、ベタベタに見えてベタベタじゃない絶妙なラインをついていたと思います。
「TOMORROW」がかかる中のアクションシーンはエヴァっぽくも見えましたが、自分だけですかねw
デッドプール自身が言うように、最高に楽しめる「ファミリー映画?」でした。次回作にも期待してしまいますね。
忽那汐里の出番も思ったより多くて、何度もある「ハイ、ウェイド」「 ハイ、ユキオ」のやり取りが可愛かったです。