中式先攻法ブログ

小説や映画、ドラマなどの感想をダラダラ書いてます。備忘録も兼ねて。

「ラブ、デス&ロボット」 エログロからほっこりまでデヴィッド・フィンチャーを楽しもう!

不気味な魔物、度肝を抜く展開、ダークな笑いなどデヴィッド・フィンチャーとティム・ ミラーの世界観がさく裂。職場で視聴厳禁な大人のアニメを集めたアンソロジー

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 82点

フィンチャーとティムミラーでSF短編!これほどワクワクしてみるアニメ(ドラマ?)は久々でした。

 

ざっくり感想

当たり前ですが作品ごとにクオリティのばらつきはあるものの、総じて面白い作品が多かったです。1作10分前後なのでブラックミラーの短い版アニメみたいなイメージ。

ですが全体のプロデュースがしっかりしているので、ブラックミラーより作品のテーマや順番が上手く構成されている印象でした。

そのバラついた中でラブ(エロ多め)、デス(グロ多め)、ロボット(というよりSF的な要素)だけが芯として、全ての短編に通じて存在しているといった構成です。ヌードに関しては結構エゲツない表現が多かったので、そのあたりに抵抗がある方は避けた方が良いかもしれないです。

表現は実写と見紛う3Dから、クレイアニメ風やカートゥーン風などなどバリエーション豊かで飽きずに見れました。そんな中でもアクションシーンに関しては総じてクオリティが高かったですね。

 

以下ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハッピーエンドやバッドエンド、尻切れとんぼなストーリーが入り混じっているので、先が読めないシリーズでした。フィンチャーらしい緩急の効いた展開も、話によっては垣間見えるかと。

とりあえずオススメを上げるならこんな感じです。

 

ソニーの切り札

精神をリンクして戦う、リアルポケモンバトルの話ポケモンバトルのアクションシーンは相当クオリティが高かったです。後半のメリハリの効いた展開もエッジが効いていて必見かと。

 

ロボット・トリオ

荒廃した世界を旅する3体のロボットのストーリー。それぞれ個性的ながらステレオタイプなロボットの、軽妙なやりとりが楽しめる作品でした。全話の中で1番ほっこりする話かも。

 

目撃者

ストーリーはありがちなループものですが、映像表現はなかなかカッコ良かったです。リアルな映像に擬音だけコミックタッチで表現されてました。繰り返しますがストーリーは大したことないです。

 

スーツ

何軒かの農家でなる集落に異生物が襲ってきて、農家がそれぞれのロボットで戦う激アツストーリー。短い中に人間ドラマやツボを押さえた展開があり非常に楽しめました。

 

氷河時代

冷蔵庫の中に文明社会が発生していることに気づいたカップルの話。加速度的に発展する文明社会に愛着をもつ2人ですが、文明社会は破滅に進んでいくというもの。

理由や原因など全く説明は無いですが、寓話的な雰囲気やメッセージも楽しめる作品。

 

最後に

総じてレベルが高かったですし、つまらなくても10分くらいなら許せますよね。とりあえず気になった作品だけでも見てみるといいかもしれないです。