中式先攻法ブログ

小説や映画、ドラマなどの感想をダラダラ書いてます。備忘録も兼ねて。

「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」

それぞれ異なるパワーを持つインフィニティ・ストーンが六つそろうと、世界を滅ぼせるほどの力が得られるという。アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)、キャプテン・アメリカクリス・エヴァンス)、スパイダーマントム・ホランド)らアベンジャーズはほかのヒーローたちと共に、インフィニティ・ストーンを手に入れようとたくらむサノス(ジョシュ・ブローリン)に立ち向かうが……。

シネマトゥデイ

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85点

Marvelヒーロー大集合の本作を見てきました!今回は満を持してのサノス戦ってのもありますが、久しぶりにバッキーもたっぷり出そうな予感。直前に見ているブラックパンサーがかなり面白かったこともあり、かなり期待値が高い状態で見に行きました。(マイティ・ソー バトルロイヤルはいまひとつでしたが…)

 

以下ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやー、サノス強かったですね。過去のシリーズものでもこれだけ前振った悪役は初めてだと思うので、生半可な強さじゃ成立しないとは思ってましたが・・・。

 

物語は全宇宙の人口を半分にすれば世界が平和になると信じている狂戦士サノスが、その目的を達成するために6つのインフィニティストーンを集める話。

インフィニティストーンはMarvelの各作品にすでに登場済みなので、当然アベンジャーズはそれを防ごうとするわけですが・・・というかヴィジョンに関してはインフィニティストーンが核なので必死に防がないといけないわけです。

 

と、構図はわりとシンプルないつも通りのヴィランvsアベンジャーズなのですが、今回はヒーロー数もヴィランへの期待値もあって相当難しい映画だろうなと思ったのですが、結論からいうと非常によく出来ていたと思います。

その理由はいくつかあると思いますが、個人的な考察を説明します。

 

前後編となる映画への完璧に近い回答

まぁあれだけ前振った悪役を1作で倒すのは難しいとは思ってました。当然ヒーローも多いので、悪役の登場時間も短いですしバランスがおかしくなりますよね。

そうなるとどこかでぶった切らないといけない訳ですが、尻切れトンボな映画って満足感が薄れますよね。個人的にはバックトゥザフューチャー2くらいの引っ張り方でも若干満足度が下がるのでそこを心配していたんですが、革新的な解決方法で本作はそれを解決しています。

それは今回の映画を「サノスというヒーローがヴィランアベンジャーズ)を倒して目的を達成する」という映画として撮るという離れ業です。

(これに関してはジョー・ルッソ監督もインタビューで明言しています)

 

アベンジャーズがサノスを倒す途中で映画を終わらせると尻切れトンボな感じがすると思いますが、今回の映画はサノスがヴィランを倒して目的を達成する映画なので、全くそういった途中で終わった感じがないです。

その上、アベンジャーズの活躍を見に行った観客には、ド級の衝撃を与えられる凄まじい仕組み。これは相当秀逸だと思います。

しかもインフィニティストーンは各映画ですでにほぼ登場し、ヒーローが映画1作かけて守っているものなんですが、これを2時間で蹂躙し奪い去るわけですから、相当な衝撃です。(ソー陣営なんて3作かけて守ってきたものを奪われ登場人物がほぼ全滅するのが10分程度のオープニングですし・・・)

 

不満な部分も無くは無いです。ヴィジョンが急に弱くなったり(ヴィジョンを守るぞ!というのがパワーバランス的におかしいと思いますが・・・)、生き残るのが旧メンバーだらけだったりと気になるところはあります。

特にブラックパンサーのエンディングで思わせぶりに再登場したバッキーが、全く活躍しないで消滅は切なかったです。キャップも登場は凄まじく格好良かったですが、盾がスタイリッシュになり没個性化した感も・・・。キャップの服は当初ダサいし古いしで嫌いだったんですが、スタイリッシュになったらなったで悲しいものですね。知らない間に結構愛着が沸いていたようです。

ですが大量の作品で築いてきたものが2時間強の時間で一気に破壊されていく様は一種の爽快感があり、視聴後の感覚はヒーローがボロボロに負けたにも関わらず、悪くないものがありました。(柔らかめのファニーゲームのような?違うか・・・)

 

次回のアベンジャーズアントマンなどが楽しみになる、非常によく出来た映画でした。まぁ、次に見るMarvelは恐らくデッドプール2ですが。