中式先攻法ブログ

小説や映画、ドラマなどの感想をダラダラ書いてます。備忘録も兼ねて。

「キャプテン・マーベル」 MCU導入にはかなり不向きな新ヒーロー!

『ルーム』などのブリー・ラーソンをヒロインに迎え、1990年代の地球を舞台に描くアクション。驚異的な力を持つ主人公が、失った記憶をめぐる戦いに挑む。『コールド マウンテン』などのジュード・ロウをはじめ、『アベンジャーズ』シリーズなどのサミュエル・L・ジャクソンらが共演。『なんだかおかしな物語』などで組んできたアンナ・ボーデンとライアン・フレックが監督を務める。

シネマトゥデイ

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78点

 

MCU追ってない人には厳しいかも・・・

全体的にテンポが良く分かりやすい展開は面白かったですが…かなりmarvel好きのバイアスはかかっているかなと。新しいヒーローの1作目なのに、MCUの別作品を見ていないと楽しめない要素が多すぎな気がします。

まぁ楽しめない要素だけならまだしも、別作品を見ていないと物語が大きく展開するポイントのタイミングが変わってしまうのは反則気味。

 

90年代ミュージックがかなりかかるんですが、映像とのミスマッチも気になりました。曲を良く知っているからこそ気が散るというか・・・。

 

以下ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

敵の能力について

 

敵の変身する能力というポイントは熱いですね。誰が敵か分からないのは非常にハラハラします。

ただおばあちゃんとの電車のバトルが予告でネタバレしているのと、その人しか知らない記憶で引っ掛けて正体を暴くと言う、変身する敵と戦う時あるあるみたいな展開はベタ過ぎで気になりました。そういった意味では敵の能力をいかしきれてないかなーと。

 

キャラクター造形

キャラクター造形も全体的に良かったです。ネコはもちろん、友達の黒人とのくだりも結構グッときました。ラシャーナ・リンチなかなか良かったですね。

むしろ主人公のキャラクター造形が1番フワッとしてるなと。何度でも立ち上がるって描写は悪く無かったですけどね。

 

MUCファンかそうでは無いか

MCUファンなら、失明の理由がわかるシーンやラストのポケベルなど楽しめるシーンは盛りだくさんでした。その分、見てない人には厳しいなと。 


逆に一番大きな展開の「敵味方が逆」と言うオチが、MCUファンだとジュード・ロウの通信相手を見た時に「あれ?GotGのヴィランじゃね?」と先に気付いてしまい、敵味方が逆と分かるシーンの衝撃が半減してしまう所が気になりました。

別映画を見ていると途中で展開に気付いちゃうって…結構反則気味じゃないですかね?シリーズの「2」で「1」を見ていると分かる展開とかなら理解できますが、あくまで別映画ですからねGotGは。

 

ラストもなんで一番の敵を見逃すの!?となってしまいますよね。それはGotGのヴィランだからなんですよ!

うーん、GtoG見てないとスッキリしない終わりに感じてしまいそうな…。

 

音楽について

後は音楽のチョイスが気になりました。戦闘シーンで音楽が「No doubt / Just a girl」って!

女子女子した歌詞、カントリー風のメロコア、激しいアクション、かつての仲間との戦い。どれも合っているようなチグハグなような・・・。

90年代が世代ど真ん中なんで気になるんですかね?とにかく知ってる曲が変なタイミングでバンバン入ってきて、そっちが気になっちゃいました。知ってる曲ってタイミングが違うと雰囲気破壊しますよね。

 

まとめ

MCUファンなら満足できる映画だと思いますが、新ヒーローなのでここから身始めよう!っていうのには向かないなーと。

もう少しMCU未見の人にも優しくていいのでは・・・と思ってしまいます。