中式先攻法ブログ

小説や映画、ドラマなどの感想をダラダラ書いてます。備忘録も兼ねて。

「iゾンビ」シーズン1

リヴはER(救急専門外来)に勤め将来を嘱望されている研修医。ところがある事件に巻き込まれて、突如半死半生のゾンビになってしまう。自らの人格を保つ唯一の食べ物である“脳みそ”を手に入れるため、検視局の遺体解剖室へと職場を変えた彼女だったが、その新しい“食べ物”には驚くべき副作用があった!脳みそを食べる事で、その持ち主の生前の記憶がフラッシュバックとして見えるようになり、その記憶は脳みその持ち主がどうやって殺されたのか知る手掛かりとなるのだった。

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76点

季節の変わり目に弱い私は風邪を引いてしまいました…。

喉が痛すぎたので早退して病院にいってきたんですが、家に帰ってから暇になってしまい…ちょこちょこ見ていたドラマの続きを最終話まで見ました。後半が予想以上に怒涛の展開で、かなり引き込まれましたね。

 

以下ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近見たいドラマが無いなと思っており、何の気なしに見始めたドラマなんですが結構面白かったですね。

 

主人公のリヴはERの研修医で恋人のメイジャーとも結婚直前。そんな中参加した船上パーティでゾンビパニック発生。ドラッグの売人ブレインに腕を噛まれてゾンビ化してしまいます。

脳と辛いものしか美味しく食べれず、長期間脳を食べないと理性を無くしゾンビそのものになってしまい人格が無くなってしまうようになったリヴ。メイジャーとの婚約も破棄し、ERから検死医に転職。死体の脳を食べ飢えをしのいでいた。

そんな中、検死医の同僚ラヴィに正体がばれてしまうが、彼は意外にも理解を示し、治療の方法を模索してくれる。また脳を食べることでその人の生前に見た映像を、ふとした切欠で見れるヴィジョンの能力を使い犯人解決に協力することでバビノー刑事と相棒のようになって行く。

食べた脳の性格や癖に影響を受ける副作用を受けながら、少しずつゾンビとして生きる道を模索していくリヴ。

そんな中、リヴをゾンビにした張本人であるブレインはゾンビを増やしながら、脳を提供し支配下に置く一大ビジネスを展開していく。増える失踪者に違和感を感じたソーシャルワーカーのメイジャーは、失踪者の足取りを追っていくことで少しづつゾンビの犯罪に近づいていく。

 

ざっとしたあらすじはこんな感じです。

ドラマはゾンビ+コメディ+刑事ものという異色の要素を取り入れたストーリー。基本は1話完結のサスペンスなので非常に見やすい構成です。このバビノー刑事とのバディものが1話完結で進行する中でブレインの暗躍や、メイジャーが犯人を追い徐々に追い詰められていくストーリー、ラヴィとの友情などが描かれていきます。

 

序盤は展開が早く飽きさせないのですが、中盤は少しだれます。そして後半は怒涛の展開となっていきます。海外ドラマって展開が視聴者の予想より早いイメージなんですが、このドラマはそのあたりにかなり緩急があります。

幻覚を見る被害者の脳を食べた後、メイジャーにゾンビであることを告げるシーンがあるんですが、結局メイジャーは幻覚だったことが分かります。ジャンプの恋愛漫画か!と叫びたくなるようなこんな展開を海外ドラマで見ることになるとはw

 

見所はいくつもあるんですが、まず主役のリヴがとても可愛いです。特にゾンビ化して髪が真っ白になってからの方が可愛いですねw

コメディエンヌとしてかなり魅力的なので、これが重い設定を重く見せないドラマの雰囲気を作り上げているのかなと。

周囲の人間のキャラクターもなかなか魅力的。特に正義の心を胸に暴走し、フラれて会社を首になり、逮捕され精神を病んでいくメイジャーのキャラクターが印象に残りました。シーズン1はとにかくこのメイジャーの悲惨さが目に付きましたねw

その分、最終回の爽快感すらある暴走はスッキリする展開でした。

 

気になったのは毎回食べた脳の影響を受けるリヴ。彼女のモノローグなどはさみながら進行していくドラマなので、食べた脳の持ち主の性格が魅力的でないと、その回は全体的につまらない回になってしまう傾向があります。設定上仕方ないのですが、これが結構このドラマの足を引っ張っている印象でした。

 

これから治療は進むのか、メイジャーはどうなるのか、ブレインはまた勢力を拡大するのか、ゾンビ化を引き起こしたエネルギー飲料会社はどうなっていくのか、弟はどうなってしまうのかなどなど気になる部分を残して終わったシーズン1。

すでに海外ではシーズン4まで進んでいるとのことなので、この先のシーズンの配信を期待したいと思います!