東野圭吾「ダイイング・アイ」
記憶を一部喪失した雨村槇介は、自分が死亡事故を起こした過去を知らされる。なぜ、そんな重要なことを忘れてしまったのだろう。事故の状況を調べる慎介だが、以前の自分が何を考えて行動していたのか、思い出せない。しかも、関係者が徐々に怪しい動きを見せ始める…。
(「BOOK」データベースより)
25点
いまいちな出来の東野ミステリ。
完全な駄作ではないが秀作とはとても言えない。
物語の中心人物である謎の女性瑠璃子の行動が今ひとつ見えてこない。
理由を含め弱すぎる点が最大の問題。
そしてタイトルで多少ネタばれしているもの宜しくない。
全体のバランスも今ひとつで、無駄な部分の描写に長さを感じることもあり、現在の完成された東野作品とは違う、未完成さを感じずにはいられなかった。