「邪悪な天才: ピザ配達人爆死事件の真相」
銀行強盗の現行犯でピザ配達員が逮捕されるが、首にはめられた時限装置が爆発して死亡。世界を騒然とさせた不可解な事件は、そこからさらに奇妙な展開を遂げる。
78点
Netflixのドキュメンタリーってレベル高いですよね。4話で見やすいこともあり、何の気なく見始めたんですが一気に見てしまいました。
以下ネタバレあり
事件自体は詳しく知らなかったんですが、爆弾をつけた人が強盗し、駐車場で爆弾が爆発した映像自体は見たことがありました。かなり有名な事件なんですね。
この事件と、その容疑者であるマージョリー・アームストロングを追うドキュメンタリー。まず何といってもこのマージョリーという人物が怖い!
美人で頭も良かった彼女が、精神を病み凄まじい見た目に変貌していく様は・・・絶句するレベルです。Netflixなのでパッケージというのか分かりませんが、パッケージの左が過去のマージョリーで、右がこの事件のころのマージョリーですね。
インタビューの映像や録音も出てくるんですが、完全に正気を失っています。過去の交際男性はほぼ全員不審死しており、家はゴミ屋敷。そして…一日の歯磨きはピッタリ32回。
絶対まともじゃないですが、何度精神病院に入院させても正常と診断され出てきてしまいます。歯磨きはピッタリ32回の人は絶対まともじゃないと思いますが…。
首輪爆弾が爆発し死亡したブライアン・ウェルズの事件をFBIや州警察、地元警察は捜査しますが、すぐに行き詰まりを見せます。そんな中、ウィリアムという人物から「冷凍庫に死体がある、犯人はマージョリーだ」と通報が入る。死体があった家は、ウェルズがピザを配達し爆弾をつけられたと思われる電波塔の近くにあり…と話は進んでいく。
出てくる容疑者や関係者はひと癖もふた癖もある人間ばかり。薬の売人や娼婦、高校生の障碍者を強姦した逃亡犯。通報したウィリアムもかなり個性的でクレイジー。
FBIがウィリアムの聴取のため、部屋に入ったときの一言目は「まず言っておきたいんだが、この部屋で一番頭がいいのは私だ」ですからねw
ここからドキュメンタリーとは思えない展開が次々続き、事件は最終的に謎を残しながらも一定の解決を見せます。
ドキュメンタリーとは思えないスリリングな展開も魅力ですが、やはりマージョリーの凄まじいまでの迫力が一番の見所ですね。
構成や編集もスタイリッシュで、特にオープニングはかなり格好いいです。
4話で気軽に見れるので、時間があるときに見てみてもいいかと。なかなかお勧めです。